「百パーセント自分を受け入れてくれる誰かがいるはずだ」
学生向けに書かれた本なのだろうが、三十路のおっさんが読んでも、なかなか読み応えがあった。良書だと思うな。
そして、この本の中でとても印象的な言葉。
「そもそも人間は生きているかぎり、多かれ少なかれ限界や挫折というものは必ずやってくるものです」
「それはどんなに自分が出来ると思っていることでも、世の中には必ず『上には上がいる』ということ、そして『どんな活動のジャンルにも、ものすごく努力して一流をめざそうとしている人とそうでない人たちがいる、活動のジャンルそのものには貴賤はない』ということです。」
「でも折に触れて、世の中にはもっともっと優秀でもっともっと努力している人たちがいろいろな分野でたくさんいるということを子供に教えることも、とても大切なことだと私は考えています。」
これは忘れがちなことでないだろうか。
会社と家の往復で次第に会社以外の世界を感じることがなくなってしまったタイプの人種にも、危機感を喚起させる言葉だと思う。
会社の中で、ある程度の社歴がありある程度の地位があり守られている人間は、自分には力があるんだと思いこみ、知らない世界を知ろうとしなくなるのではないか。
世の中はひろい。
いろんな分野があり、知らないだけで優秀な人たちはいくらでもいる。
身の程を知るのはつらいけど、大切なことでもあるね。
寝る。