クロスケ日記 105日の日々

どこにでもいる弱小会社員の日々の記録。他愛もないことを綴っています。

2018年も終わり

「平成最後の」、という言葉をよく耳にする。

個人的には、なにが最後なのかよくわからない。

(曲がりなりにも社会に出ている「大人」としては、「そうなんだよ、平成最後なんだよね、やばいよねー」と偽りの社会人を演じてしまうが)

 

作家の石田衣良氏が、なにかのエッセイで書いていた言葉を思い出す。

 

どんなに時代の風が冷たくて、不景気で、泣きたくなるような事ばかりでも、

きみの青春はこの時代の中にしかない。

 

だったかな。

手元に原文がないから、記憶を頼りに書いている。

 

平成が終わる。何かが終わる。何かが始まる。

それは人間が勝手に区切り、勝手に決めたことでしかなく、人間が思考するよりはるか以前からあったことだとしても。

 

「この時代の中にしかいない自分という個体」と、それなりに付き合い、ぼちぼちと楽しんでいこうっと。

 

 

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そういえば、結局今年も彼女できなかったな。

ま、それも一興か。

は、笑えないけどね。

 

それはそれ。

 

よいお年をお迎えください。

 

非モテ男が今年見て良かった映画

タイトル通り、非モテ男が今年見て良かった映画。

 

  1. ウインド・リバー
  2. 勝手にふるえてろ
  3. カメラを止めるな!

その他では、「嘘を愛する女」、かな。

 

 

ウインド・リバー

ネイティブアメリカンの保留地が舞台の映画。

アメリカ社会の闇に触れている。

不毛の土地に人間を押し込み、あとは知らぬ存ぜぬのアメリカ政府。

そんな土地で原始の力関係がはびこると、その矛先は弱い立場に人間に向けられる。

広大な地域に、数人の警官しかいないなんて…。

この土地に運など存在しない、という言葉はとても重い。

 

 

勝手にふるえてろ

綿矢りさ氏原作の小説を映像化。

10年以上前かな、小説の賞を受賞時、とても話題になった作家さんだよね。

見終わってから、「うおおおおお、これは俺のことかー」と心の中で悶絶してしまう映画だった。

切ないな。

 

カメラを止めるな!

夏頃だっけ、話題になったのは。

ネタバレを見ないで観るといいね。

評判通り、とても面白かった。

 

嘘を愛する女

この物語は実際に起こった、ある事柄から着想を得ているよう。

なにが本当で、何が嘘なのか。

自分の気持ちにどう決着をつけるのか。

 

広島と四国の景色が美しい。

キャリアウーマンの長澤まさみ、よかった。

 

 

 

映画を観るのは、少しでも現実から逃げたいからかな。

いや、わからん。

寝る。

たまに思い出す

たまに思い出す知り合いがいる。

 

その人との出会いは20歳前後。

とあるサークルで知り合った(大学や学校のサークルではない。そもそも私にそんな大それた学歴はない)。

同じ悩みがあり、地元も近かった為、一緒にご飯を食べたり、遊びに行ったりする間柄になるのに時間はかからなかった。

そして、その頃にはお互いに社会人なっていた。

 

時間が経つにつれ、だんだんと相手の性格がわかってくる。

 

とにかくしゃべる。よくしゃべる。一方的にしゃべる。

こちらが話題を変え、会話の手綱を握ろうとしても、強引に奪い返し話をかぶせてくる。

一方的によく、日本の政治・政治家や国際情勢、昭和の歴史の話を聞かされた。

こちらが意地をはって「社会派」的なことを発言するようなら、「そう思った理由を聞かせて。誰が言っていたの?ちゃんと説明して。そんなこともわからないの」と小馬鹿にされた。

そういえば飲み会とかで自己紹介するとき、「○○○大学出身(私立の双璧のマンモス校)の○○です」と言っていたなぁ(そんな飲み会でもないのに)。

とにかく自分、自分、自分という人だった。

 

「フレネミー」という造語を知ったのはだいぶ後のことである。

この場合、少し違うかもしれないが。

 

つまり何が言いたいかというと、当時知り合いも友達も皆無だった私は、「私のことをまったく尊重しない人」だけど「こんな自分をご飯に誘ってくれる人」にすこしだけ寄りかかってしまった。

自分に自信がなくて。幼くて。

 

もしかしたら、いままでの灰色のくすぶった世界が変わるかもしれない、と思ってしまった。

「知り合いに○○○大学出身の人がいる」、というくその役にも立たない見栄や打算もあった。

 

当然、世界は何も変わらず、会うたびに一方的に「政治の話」や「社会派的な話」を聞かされ続けた。

 

そして、時が経ち「自分のことを大切にしない人を大切にする必要はない」という至極当然の考えにたどり着き、縁を切った。

知り合いをばっさりと切ったのはこのときが最初かもしれない。

 

彼女が出来たときも話さなかった。

性格上、「彼女できたんだ。よかったな。どんな子なの?」ではなく「彼女できたんだ。どこ大学の出身の子?」と聞かれるのが目に見えたからだ。

 

 

今、どうしているんだろう。

知りたくもないけれど。

多分、実家を出ていないんだろうなぁ。自分のはいたパンツを自分で洗濯しているのかなぁ。

身の回りのことは家族にやってもらいながら、この国の政治や地方自治を憂いているのかな。

「ほんとうは留学したかった」と言っていたけど、それに近いことは出来たのかな。

 

 

たまに思い出す。

そんな痛い思い出。

 

 

寝る。

自信喪失雨霰

智に働けば角が立つ。
情に掉させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。

どこかで一度は見聞きしたことある有名な一節。


社内行事がめちゃくちゃ苦手だ。嫌いだ。大嫌いだ。大嫌いだ。大嫌いだ。

俺のようなコミュニケーション能力が低く、浮いている人間は、完全に邪魔者になる。

行事も仕事の一環だということは、理屈ではわかる。
ほとんどの組織において、社内行事は大切なことだ。

でもさ…。

ここで、「組織の利益にならない社内行事」って、そんなに重要?とか、そこまで真剣にやる必要ある?と思ってはいけない。
それなら、もっと業界の動向の情報を共有したり、先のことを見据え従業員の教育に力を入れたりしたほうがいいんじゃないですか?と思ってはいけない。
それで出た利益をしっかり従業員に還元すれば、みんなハッピーじゃね?と思ってはいけない。


こういう行事ごとって、「村社会の決まり事」みたいなものだから、適応できない人間は生け贄にされる。
こわ。

ここぞとばかりに偉そうする人。
アピールを交えマウンティングしてくる人。
周囲がだらしないから私がやってるんですよ、と世界の終わりのような深刻そうな顔をしながらアピールしている人。


とかく会社内も住みにくい。
本業はしっかりやっているのに、自信だけが喪失していく。


あともう1日をしのげば、労働者のつかの間の休息。
労働の疲れを癒やし、溜まったガスを抜き、明日食べるパンを得るための、労働力の再生産への休息の日々だ。

彼女ほしいよ、くそったれめ。


寝る。

振替休日の夜は

今週末が仕事納めになる。

1年間。あっという間だった。毎年同じ事を言ってる気がするが、あっという間だった。

 

毎日毎日、機械仕掛けの様に朝起きては出勤する。

帰宅したときに目にする光景は、朝部屋を出たときのままの部屋。

読みかけの小説、雑誌、書類。冷蔵庫の駆動音。

 

地方の中小零細企業の会社員として日々をしのいでいる三十路のおっさんであり、そんな繰り返しの日常の中にも、ほんのささやかな出来事や変化はある。

一丁前にライブにいったりもしたし、カメライベントにも参加してみた。

国内・国外にも旅行出来たことは、ど田舎出身の人間としては恵まれているほうだろう。

信州長野、また行きたい。

 

カメラの師匠から一緒に撮影に行こうと誘ってもらったのは嬉しかったな。

花を撮るの楽しいぞ。

 

 

仕事面では、縄張りの業務範囲から少しでもはずれると自分はポンコツ人間だと再認識したし(長くひとつの世界にいると自分は一角の力があると勘違いしてしまう。人間ってやーねー)、人間の悪意や権力闘争にも晒された。

人間が集まれば、必ず力関係が発生する。これは、戦いなんだ。

大企業や銀行屋さんは、もっと混沌としているのだろう。

そして、狙っている資格は、今度こそ取るぞ。

取得してもへの突っ張りにもならないが、それでも取るぞ。

 

 

とりあえず、まだ1週間は仕事モードだ。

 

3月のライオン14巻を読んで、しばし現実を忘れよう。

 

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そういえば、カップルの聖夜だ。

リア充、爆はt…。

 

それでも、人の数だけ、クリスマスの形がある。

皆様はどんな夜を過ごしているのだろうか。

 

良い夜を。

 

さて晩ご飯でも食べよう。