「平成最後の」、という言葉をよく耳にする。
個人的には、なにが最後なのかよくわからない。
(曲がりなりにも社会に出ている「大人」としては、「そうなんだよ、平成最後なんだよね、やばいよねー」と偽りの社会人を演じてしまうが)
作家の石田衣良氏が、なにかのエッセイで書いていた言葉を思い出す。
どんなに時代の風が冷たくて、不景気で、泣きたくなるような事ばかりでも、
きみの青春はこの時代の中にしかない。
だったかな。
手元に原文がないから、記憶を頼りに書いている。
平成が終わる。何かが終わる。何かが始まる。
それは人間が勝手に区切り、勝手に決めたことでしかなく、人間が思考するよりはるか以前からあったことだとしても。
「この時代の中にしかいない自分という個体」と、それなりに付き合い、ぼちぼちと楽しんでいこうっと。
そういえば、結局今年も彼女できなかったな。
ま、それも一興か。
は、笑えないけどね。
それはそれ。
よいお年をお迎えください。