土日があっという間に溶けていく。
新聞をたまたま読んでいて出てきた書籍。
気になったのですぐに電子書籍を購入。
今読んでも、めちゃめちゃ面白かった。
著者のことは寡聞にして存じ上げない。
代表作もわからない。
少し検索してみたら、終わった人の原作者さんみたいだ。
(原作は未読だけど、映画は数年前に劇場で見た)
13年ほど大企業に勤め、脚本家へと「転職」していった著者。
とくに著者が「若者」だったとき感じた切迫感は胸に迫る。
当時を振り返って著者はこう書いている
普通のOLは、長く勤めることが何のキャリアにもならない
「若さ」は必ずなくなるものだ。必ず。
「若さ」を失った時、何人の女たちは他に戦える武器を持っているだろうか。私は何ひとつなかった。なにひとつ。どうして若いうちから他の武器を用意しておかなかったのかとくやんだ。
「誰でもできる仕事を十年一日の如くやっていても、誰からも尊敬されることがないからこういう目にあるんだわ」と思っていた。思っていても、出口にみつからない~
わかる。私はもう「若者」ではないが、この切迫感はわかる…。
私はカイシャの看板がなくなったら、他に戦える武器をほぼ持ち合わせていない。
…ほぼ、と書いたのは見栄。
私は今のカイシャでの年功を捨て、新しいこと環境に飛び込んでいけるだろうか…。
ただ少しだけ思ったのは、大企業にコネ入社(叔父が職場の上役)している時点で相当恵まれているな、と(当時の就職事情を知らないから、こういうものだったらすんませんー)。
地方のサラリーマンの一般家庭に生まれ落ちたほとんどの「子」には、こんな「ラッキー」は皆無だろう。
まあ、「配られたカード」で勝負するしかないから、親戚や叔父に恵まれる「運」も実力のうちなのだろう。
皮肉ではなく、そう思う。
悩みは時代関係なく普遍的なものだと感じた。
さてゲームして、所用を済ませ、寝る。
また月曜日が始まる。やだやだ…。