夜道を息を切らし急いでいたら、前を歩いている人に気付くのが少し遅れました。
ちょっぴり独り言も発しながら歩いていたので、前を行く人の警戒心がヒシヒシと伝わってきました。変なヤツが後ろから息を切らしながら追ってくる、と。
手が光る物を握りしめているのが暗闇の中でもわかりました。
スマホか小型警報器のようなものかもしれません。
ちょっとした人通りがある交差点に出ると、その人は走って通りを渡っていってしまいました。
いや、違うよ、変質者ではないよ!、と心の中で叫んだのは想像に難くないでしょう。
会社で変人扱いされ、プライベートでも変質者扱いされたら、非モテ彼女なし男の心はどうなってしまうのでしょう。
…非モテ彼女なし男だって、日々をなんとかしのいでいるのです。
ううう、人肌恋しい。
試験勉強して寝る。