外出先で資格試験の勉強をしていたら、自分の近くの席に可愛い女性が座った。
この女性も何かのテキストを開き勉強を始めた。
単純なおっさんは、その女性となにも始まるはずがないのに、猛烈に勉強しているアピールをはじめ、どや顔で過去問の頁を繰る。
ふふ、平日は社畜をし、貴重な休日は試験勉強、どや。
この思いは、きっと届いていない。
先週の休日、会社に行きたくなかったが、行かざるを得ない仕事があった為、しぶしぶ会社へ。
休日出勤である。無論、無給。ボランティアといっても差し支えない。
くそ、なんて使い勝手のいい労働者なんだ。
すると上層部のとある人が会社に来ていた。同じく休日出勤の様だ。
こっちはやるべきことをやって少しでも早く帰りたいので、挨拶もそこそこに黙々と仕事を進める。
…休日の方が仕事って捗る。集中できるというか、余計なことに気を取られないからだろうか。平日、これくらい集中できたら良いのになぁ。
気づけば昼時になっていた。
「…君。」
「(今日は最低、これだけは処理しておかないと)」
「クロスケ君。昼だけど、どうする?」
「………え?あ、はい!さっき食べてきたので大丈夫です」
「そっか。」
うーん、こういうところが要領が悪いというか、なんというか。
男のアレもアレで面倒くさいんだよね。
どうでもいいことを思い出し、気に病んでしまう、しがない地方都市の労働者。
ささやかながら世塵にまみれております。
「今の組織は、もしかすると沈没船なのではないか?船底はとっくに穴が開き、水が浸入してきている。沈むのは自明なのに、未来の事実から目をそらし、考えないようにしているだけなのでは?」
田舎の中小零細企業に身を置く人間、せめて危機意識くらいは研ぎ澄ましていたい…。
なんで学生の時にもっとしっかり先を見据え勉強し、活動してこなかった、という至極まっとうなつっこみはなしで。
中小がいるから、大手も活きる。ザ資本主義社会。
明日からまた労働。もはやパブロフの犬。
大人の動画でも見よう。