曲がりなりも「社会人」になり、十何回目かの年明けの出勤が明日に迫っている。
何度経験しても慣れるものではないけど、最初が肝心のため、気合い入れて起きて、出勤するしかない弱小サラリーマンだ。
今年も日常のささやかなことに一喜一憂し、影響を受けながら、ゆっくりと流されていくのだろう。
何をやっても揚げ足を取られ、どっちに転んでも攻撃されるなら、自分という個体を最優先するだけだ(「他者」や「外の世界」との関係を大切にしながら)。
なるようにしかならないし、ま、日々をしのいでいきますか。
知り合いの本好きの人が面白かったと言っていたので本屋で買ったのはいいが、鞄の中で眠っていたのを発掘した。
購入した時点で、90万部突破しているみたいだ。24ヵ国語に翻訳されベストセラーになっているとのこと。
確かに面白い!
普段、何気なく使っているコンビニだけど、ここまで面白く話にできるなんて。
主人公の思考回路が、「世の常識」からすればぶっ飛んでいるけど、完全に否定することも出来ない。
そして、この小説のテーマの一つかもしれないけど「普通」ってなんだろうね。
「普通」という言葉からある情景が浮かぶ。
仕事の先輩が飲みに誘ってくれた時のことだ。
1件目は落ち着いた小料理店で食事をしてから(お店の雰囲気がよかったので、いつかプライベートで女の子と来ようと思っているが、未だに実現しない、くっそー)、2件目のおねーちゃんがいる飲み屋でそれは起こった。
酸いも甘いも噛み分けたお姉さんが自分をまじまじと見、「哀れむような顔」で「本当のことを言ったら可哀想」と仰ってくださった。
嬉しいことに初対面で。
可哀想と思うなら、逆に、本当のこと言ってくれよ…。
自分でも大体の自覚はあるけど、自分は「侮られ」「見くびられる側」の人間に属する。初対面の人間からもその傾向が強い。ひゃっはー。
その分、「妬み嫉み」からは無縁だ。
「普通」ってなんだろうね。
刻々と変化する時代に「普通」って言葉をあてはめることこそ、「普通」ではないと思うが。