録画しておいた「大廃業時代」を見ている。
会社は「始めるよりも終わらせる方が難しい」と、聞いたことがある。
(雇用される側の、労働者だけど)
中小企業の廃業が年間4万件を超えるという。
人口は増えないだろうし、経済が大きくなることはないだろう。
中小零細企業は、雇用のセーフティーネットという一面もあるはずであり、廃業によって雇用が失われるのは、同じ地方の中小零細企業の労働者として他人事ではない。
日々、目の前の業務に追われていると、どうも視野が狭くなる。
世の中なんて動いてないとすら錯覚する。
自分の会社だけは大丈夫だ、と根拠の無い思いに囚われがちになる。
来年、再来年、5年後、どうなっているかわからないのに。
こんな自分も、20代の頃勤めていた会社が廃業している(同族会社だった)。
このとき「会社にも寿命がある」という考えを認識したり、「3代目が会社を潰す」といった俗語を知った(お局様が異常な権力をもっている会社だったりもね)。
当時は本当に今以上に、「社会」や「会社」に対して無知であり無防備だった。
あくまで自分の置かれた環境で、この時の「廃業」をあとから振り返った時、「大人ってずりーなー」だった。
この時の経験は貴重だった…。
結局は、今の自分に出来ることを積み重ねていくしかないのだろうか。
浮世の大いなる流れを見透かすことなんて出来やしないし。
これは労働者の典型的な思考回路なのかもしれないが。
ただ、個人的に「会社のおくりびと」のネーミングには少しだけ笑ってしまった。
需要と供給。資本主義社会だなぁ、と思った。
(雇用される側の、労働者の立場だけど)
少し映画でもみて寝よう。