朝、スーツを着た若い子を何人か見かけた。
そうだそうだ、
新社会人だなあ。
これからいろいろあるけど、
頑張れ〜、と声にならないエールを送りつつ、
出勤。
ここから、腐った独身男の嘆き。
もし職場に若い綺麗な女の子が
入ってきて、その子のことが気になっても、
俺は相手にされないだろう。
社内の別の、仕事ができるイケメンに
食われるのを噂などで聞いて、
本当は悔しいのに、
興味のないフリをするんだろう。
俺とあいつのどこが違うんだよ、と
思いながら。
くそ、会社は仕事をするところだぞ。
これから新しい世界に飛び込む人、
今いる場所から這い上がろうと動く人、
今いる場所で踏ん張る人、
有名でもなんでもない、
普通の人が、主役なんだ。