クロスケ日記 105日の日々

どこにでもいる弱小会社員の日々の記録。他愛もないことを綴っています。

十何回目かの

曲がりなりも「社会人」になり、十何回目かの年明けの出勤が明日に迫っている。

何度経験しても慣れるものではないけど、最初が肝心のため、気合い入れて起きて、出勤するしかない弱小サラリーマンだ。

 

今年も日常のささやかなことに一喜一憂し、影響を受けながら、ゆっくりと流されていくのだろう。

何をやっても揚げ足を取られ、どっちに転んでも攻撃されるなら、自分という個体を最優先するだけだ(「他者」や「外の世界」との関係を大切にしながら)。

なるようにしかならないし、ま、日々をしのいでいきますか。

 

 

コンビニ人間 / 村田沙耶香(文春文庫)を読了。

知り合いの本好きの人が面白かったと言っていたので本屋で買ったのはいいが、鞄の中で眠っていたのを発掘した。

購入した時点で、90万部突破しているみたいだ。24ヵ国語に翻訳されベストセラーになっているとのこと。

確かに面白い!

普段、何気なく使っているコンビニだけど、ここまで面白く話にできるなんて。

主人公の思考回路が、「世の常識」からすればぶっ飛んでいるけど、完全に否定することも出来ない。

そして、この小説のテーマの一つかもしれないけど「普通」ってなんだろうね。

 

「普通」という言葉からある情景が浮かぶ。

仕事の先輩が飲みに誘ってくれた時のことだ。

1件目は落ち着いた小料理店で食事をしてから(お店の雰囲気がよかったので、いつかプライベートで女の子と来ようと思っているが、未だに実現しない、くっそー)、2件目のおねーちゃんがいる飲み屋でそれは起こった。

 

酸いも甘いも噛み分けたお姉さんが自分をまじまじと見、「哀れむような顔」で「本当のことを言ったら可哀想」と仰ってくださった。

嬉しいことに初対面で。

 

 

可哀想と思うなら、逆に、本当のこと言ってくれよ…。

 

 

自分でも大体の自覚はあるけど、自分は「侮られ」「見くびられる側」の人間に属する。初対面の人間からもその傾向が強い。ひゃっはー。

その分、「妬み嫉み」からは無縁だ。

 

「普通」ってなんだろうね。

刻々と変化する時代に「普通」って言葉をあてはめることこそ、「普通」ではないと思うが。

 

洗濯物にあたる陽が翳っていく

今日は遠出しようと思っていたけどやめにした。

時々、旅行に行ったところで何の意味があるんだ?と思ってしまう。

同行者はおらず、旅先で旅情を言い合える訳でもない、知り合いを増やせるほどのコミュニケーション能力があるわけでもない。

何のために行くんだろう、と空虚なことを思ってしまう。身体が重くなってしまう。

いけない傾向だ。知らない街を歩くのが好きなのにね。

冬だからかな、寒さが人の気持ちの温度を奪っていくというか。

それでも暖かくなってきたら旅行いく。

旅行に行けるうちが花なんだろう。

 

カメラをもって近所を散歩。

見慣れた景色をファインダーから覗き、切り取る。

帰ってきてから洗濯機を回し、その待ち時間で撮った写真を見たり、ネットしたり、ぼけーっとしたりしてた。

 

家族がいる家は土曜日とあって賑やかなんだろう。

同棲中のカップルはお互いが休みかもしれないし、どちらかが仕事でいないかもしれない。家人が帰ってくるのを待ちわびている残された側。

 

私のように、部屋で一人、エアポケットのような時間を過ごしている人もいるだろう。

 

今年の目標。

ぼんやりとしたものはあるけど、まだToDoリストにはしてない。

何を選んで、何を選ばないか。行動し、実践する。そうでありたい…。

恥をかいて失うものなんて、最初から無い。

 

録画しておいた「歌舞伎町で生きる」という26歳・女性のドキュメンタリーを見る。

この女性と同じ歳の時、当時の職場が閉鎖になったのはひとつのターニングポイントだった。

薄々「終わり」を感じながらも、今いる世界が不変だと思っていた。

当時は、一般社会の常識を今以上に知らなすぎた。

どれくらいだったかというと、「離職票」をそのとき初めて知ったくらい。

 

ただ、選ぶことができない家庭環境や周囲の人との縁もある。

都市部で芸術や文化、人のエネルギー、行政サービスを身近に感じながら育つのか、あるいは僻地で育つのかによって、だいぶ分かれるところだとは思う。

(人がセーフティーネットの編み目からこぼれ落ちるとき、「3つの無縁」からなると聞いたことがある)

 

そして、サラリーマンの家庭の子は、大体サラリーマンになるのではないだろうか。

(厳密にいうと、賃労働者)

 

 

日が傾いていく。

大人の時間になっていくね。

うへへ。

 

そろそろギアチェンジ

まったりとした三が日を過ごしている。

ほとんど引きこもりといってもいい。

小説、映画DVD、普段ほとんど見ないTVを順繰りに楽しむ。

「激レアさん」と「充電させてもらえませんか?」は面白かった。

出川哲朗さんのあの雰囲気だから、いいんだろなぁ。

 

早い人では明日から仕事が始まるのだろう。

接客業などの人は年末年始なんて関係なく働き、ただただ頭が下がる。

子供みたいだけど、仕事いきたくないよー。

職場の人間関係で気力をガリガリ削られる。いやしかし、この悩みはむしろ贅沢な方では?とも思う。

それでも職場で浮いている人間にとってはきついけど、目先の感情だけにとらわれず、日々自分の牙を磨き続けなければ、あっという間に堕ちていくだけだ。

…毎年こんなこと思ってるな。ちくしょう。日々を生きるぞ。

 

夏の甲子園準優勝投手ではないが、そろそろ仕事モードにギアチェンジの時間だ。

実家のごはん、めちゃめちゃ旨いんだけど、現実に帰る。

独り身の実家帰省組の方は親御さんから有言・無言のプレッシャーをひしひしと感じたことだろう。

自分もご多分に洩れず、言われましたとさ。

非モテでごめんよ。

 

今年はかのじょg…。

 

寝る。

1000文字の境界

小説を読むのが好きだ。

読むのが好きだからといって、書くのが得意というわけではない。

 

ガチな趣味というわけではないけど、ちょっとした趣味になりつつあるブログ。

最近、投稿記事の文字数を気にしている。

ブログを始めた当初からいままで、ひとつの記事の文字数なんて気にしたことがなかった(だからこんなしょうもないブログでも2年くらい続けることができたのかな?)。

 

私の投稿記事では、だいたい多くて1000文字程度ではないだろうか。

読む人がだらけずに読みやすい文字数は2000文字前後、と聞きかじったことがあるが正直私には未知の領域である。

仕事で常日頃、文字や文章と接しているならまだしも、こちとらただの底辺無学のド素人だ。

がんばって1000文字ちょっとが限界。

 

よく長文のブログなどを見かけるけど、書いている人って頭いいんだろうなぁ、と思ってしまう。

それも、読む人を飽きさせず、面白おかしく読ませるのだ。

一種の才能ってやつなのだろう。

 

地方の弱小サラリーマンが日々感じたことや思ったことを吐き出す場、になりつつあるこのブログ。

SEO対策なんてよくわからんし、アフィリエイトって単語の意味もちゃんとは理解していない。

それでも続けることによってなんらかの変化を得られたらいいな、という感じの方が強い。

 

日常生活でこんちくしょうが!と思った時や、世の中なんて所詮イケメンとゼニが正義やと思った時の、心の休憩場所なのかもしれない。

 

 

というか、本当にその時の気分によって一人称が変わるなぁ。

「私」だったり「俺」だったり「自分」だったり。

 

よし、またDVDでも観よう。

インプットインプット。

 

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ほとんど変わらないけど中吉

新年を迎えたけど、過ごし方は普段の休日とほとんど変わらない。

 

初詣に行き、あけおめLINEをして、家でゴロゴロ。

録画したままのドキュメンタリーとか、「いつか見ようリスト」に入れている映画のDVDを借りてきて観たりするぐらいだ(大人のあれもたくさん見るぞ、と)。

 

さっそく「デトロイト」という映画を観た。だいぶ重い映画だ。

小説をすこしずつ読むのも良い。こんな時、美味しいコーヒーを入れる才能があったらな。

 

あとは年末年始で実家と親の様子を要確認。

万一の有事に備え、準備や心構えをしておくことぐらいかな。

健康面はどうか、家の中はちらかっていないか。ちゃんと会話が噛み合うか、を確認するのが肝要みたいだ。

 

あなたはどうやって年越しをしましたか?

え?いつもと変わらない?そんな年越しの時間の区切りなんて人間が勝手に決めたもんだろ?

友達とどんちゃん騒ぎ?

 

若い世代になると海外で年越ししたり、大晦日から集まってそのまま年越して初詣と洒落込むんだろう。

ほんとこの歳になってくると、そんな相手もいないし、元気もない。

いや、若い頃から、10代の頃から一緒に大晦日を過ごしたり、初詣にいったりする友達はほぼいなかったけどな。

ほんとう、なんだったんだろうな。

過ぎ去ったことだが、女性と触れ合いたかった…。

くそ。深く考えてはいけないな。

 

そういえば、初詣でお願い事をしてきてしまった。

神頼みは好きじゃないんだけど。

おみくじは中吉だった。

 

今年はこの受け身で真面目過ぎる性格をどうにかしないと、かな。

他者の認識とセルフイメージの乖離がすごそう。

誰も注意してくれんから、知らんけど。

 

 

道で目にする寒椿の明るい色が、冬の空気にそっと浮かんでいた。

視界がぽっと暖まった気がした。

 

寝る。